VOL.8  回想・新井田川

子吉川ワ−クショップ・小学3年生が考えた標語

《川はみんなの命のもと きれいにするのが恩返し》
  
川に寄り添い、川に支えられて暮らしてきた私たちです。
このフォ−ラムを通して、新井田川の果たしてきた役割を再確認し、みんなで『いい新井田川』をめざしていくよう地域住民の心を高めていきましょう。

 6月29日(土)に、第1回新井田川フォ−ラムが、八戸市大館公民館で開催された。
このフォ−ラムは、昔から新井田川が地域の人々の生活と密着し、深くかかわってきたことと、川の役割を再認識し、力を合わせて「いい新井田川」をめざしていこうと、大館地区自治振興会(蟹沢幸治会長)と大館公民館(蟹沢幸治館長)が共催で開き、地域住民ら120人が参加した。

 オープニングで、みんなで『ふるさと』を歌い、続いて作文「新井田川とわたし」の入賞者に対し表彰を行い、優秀賞のまぶちひろやさん(新井田小学校2年生)と、河村友海さん(大館中学校3年生)が、作文を発表した。

 フォ−ラムに先立ち、八戸工業大学の佐々木幹夫教授が「川の働きと地域づくり」と題して講演を行なった。その中で、スライドを交えながら、「造語であるランドショットのこと」、「長谷川幹先生(玉川病院リハビリテーション科医師)を会長として活動している多摩川癒し研究会の活動のこと」、「八戸市民病院も新井田川を生かした癒し効果の活用のこと」、「子ども時代に川の原風景をもつと困難に打ち勝つようになること」、川の環境は人の心をつくり、子どもは正義感が強くなること」、「地域住民が川に親しむことで、豊かな心をはぐくみ、地域づくりを進めよう」と呼びかけた。  フォ−ラムでは、蟹沢幸治さんの進行のもと、佐々木幹夫教授を助言者として、地域の代表者・上田三蔵さん、黒坂栄蔵さん、日向一さん、戸来元さん、石橋裕子さんの5人が「新井田川の楽しかった思い出」を発表した。その中で、「昔はメダカ、カニ、ウナギをはじめシジミも生息するほどきれいだった」「川で泳ぎ方を覚えた」「橋から川にお墓のお供えを流してやったこと」「その帰り駄菓子屋でアイスキャンディを父から買ってもらったこと」など懐かしそうに語った。

 また最後に、「川を汚すのは簡単だが、きれいな川にするには長い時間が必要。長い目で保全しよう」「昔のように多様な動植物が成育する川を取り戻すため、一人ひとりが協力しましょう」と呼び掛けた。


手考足思−豪さんの雑感
 新井田川の下流域の小中野に住んでいる私にとって、第一回新井田川フォ−ラムは興味があり参加した。このようなフォ−ラムを小中野で開催して、共に新井田川を考えてみたいと思う。
 また、八戸市民病院も河川に近いこともあり、今後は新井田川の癒し効果を、「障害者」・「健常者」が一体となって、散歩、釣、バードウォッチングなど多様な体験会を企画することも大切でろう。


ガバナンス通信G
 議会には、40名の市議会議員の全員が参加する本会議といくつかの小グループに分かれる委員会があります。
 6月議会では17日(月)から19日(水)までの3日間、16名の議員が本会議で質問を行い、私も@行政改革(地域担当職員制度について・町内会振興交付金の見直し)
A市民サ−ビス(「シルバ−身分証」の発行)
B自然保護(市内に群生しているミズバショウ・自然保護団体との窓口設置)
C八戸芸術パーク構想のPFI導入可能性調査
D教育行政(学校教育における政策評価の導入・緊急避難所設置の取り組み)
について質問しました。
 持ち時間は、代表質問は90分、一般質問は60分です。制限時間のなかで、3回まで質問と答弁ができます。私は大体、20分間第1質問をして、20分間の答弁を受け、残り20分ぐらいで第2質問と再答弁を行う時間配分です。
 どんな質問を行うかは各議員の自由で、その人の価値観や誰に支援されているかなども分かって大変興味深いです。私は、自分自身が問題意識をもっているテーマ(例えば環境・教育)と市民の皆さんからご意見を頂いたテーマ(例えばシルバ−身分証、町内会振興交付金の見直し、八戸芸術パ−ク構想)の両方で質問しました。
 質問原稿は、書き直しが容易なパソコンで作成します。今回は400字詰め原稿を13枚でした。1つの質問を書くのにも、これまでの市の取り組みや国や他都市の動向など、関係する資料を読み込んで書くので結構時間がかかります。
 質問する発言通告書提出すると、市の各課の職員の方がきて、簡単なヒヤリングを行ないます。それをもとに答弁書を作成するために1分でも早く議員の質問内容を確認したいと迫ってきます。初めてその場を経験した時は、いったい何があったのか、この職員の数と思いました。
 今回で2回目の一般質問でした。17日の本会議の自己採点は75点です。まだまだ勉強不足と現場をもっと知らなければと思います。質問の準備不足もありますし、もう一歩踏み込めていたら百点満点だったと思っています。 

2002年6月定例議会質問内容の一部

★地域担当職員制度について
 社会の進展が非常に急速に進む中、市民の苦情、要望等は多面化、多様化してきております。この制度は、市職員が本来の業務とは別に、割り当てられた地域の住民から直接問題点をくみ取ると共に、地域コミュニティ活動を推進するために、活動の母体となる住民組織の充実を側面から援助し、活動計画の立案、実施等へのアドバイスと協力を通して体制づくりに参画するものであります。
 例えば、阿寒町では、管理職を班長に4、5人が1組になって、担当する地域の集会や話し合いの場に積極的に参加し、地域の諸問題を聞き、担当の部課に上げるというものであります。また、八尾市では、職員に10年間異動のない担当地域を決めることで、異動後も1ヶ月に1日は担当地域の業務を行うことができる日を設けています。
 この制度を実施された市町村では、以前に比べ相当実効を上げているようですし、県などに上げる問題点についてもいろいろと集約をして取り組んでいるようです。行政は最大のサービス産業であると言われておりますが、サービス産業であるならば、主権者である住民の苦情、要望を庁舎の中で座って待っているのではなく、職員が地域へ出て行き、二−ズを探るという姿勢が本来のあり方かもしれません。
 現在年1回だけの行政員会議、あるいは市長のタウンミィ−ティングが実施されておりますが、市幹部との市民相談より、全市民に喜ばれるものではないかと思います。
本市においても導入すべき制度と考えますが、市長の御所見をお伺いいたします。

★市民サ−ビスについて
 いま日本では類をみない超高齢化が急ピッチで進んでおり、あと20年もすれば65歳以上の高齢者がいる世帯は全体の35%以上に達すると予測されています。小中野地区は、65歳以上の高齢者が5人に1人という状況です。現在、運転免許証やパスポ−トを持たない高齢者や定年退職後は会社の身分証明書がなく、身分を証明するものの提示を求められて困っていると耳にします。万が一の事態に遭ったり、公的機関での年齢割引サ−ビスや、金融機関などでの本人確認の身分を証明するものとして、65歳以上の市民対象に、名前、顔写真、住所、生年月日、血液型、緊急連絡先、かかりつけ病院名を記載した「シルバ−身分証」を希望者に発行する考えはないか、お伺いいたします。

★自然保護について
 自然との共生、これは21世紀において大変重要な問題です。残された自然環境の保全に加え、失われた自然を積極的に再生することが重要であり、このために、地域住民やNPO等を含む多様な主体の参加を得て、里山の再生や河川の蛇行化による湿原の再生など、自然再生事業推進法が、国会でも立法化の動きがあります。
 まず第1点目は、市内に群生しているミズバショウについてであります。去る四月二十二日の地元新聞に「ミズバショウ保護の良策は」という記事が目に付き、早速、私はミズバショウの群生地の沢を訪れ、調査を行ってきました。
 現地には、立派な水源がありますが、土砂が崩壊し、杉木立も雪害で倒木し、土砂が堆積して、湿地の環境は変化しており、ミズバショウは八十本程度、辛うじて生育していました。現在、ミズバショウと親しむためには、新郷村や東通村などに足を運ばなくてはなりません。
 一刻も早く最良の方法を考えなければ、貴重なミズバショウの群生地も絶滅しそうであります。例えば、この里山を市で借り上げたり、買い上げるなどして、ミズバショウの群生地を保護すべきと考えますが、今後どのように考えているのか、お伺いいたします。
 2点目は、自然保護団体との窓口設置についてであります。2月に、八戸野鳥の会など市内の自然保護団体と研究者が、自然保護の担当部署を設置してほしいと共同で要請されましたが、その後の経過についてお伺いいたします。

★八戸芸術パーク構想のPFI導入可能性調査について
 先ごろの新聞報道によりますと、いよいよ県は7月から、コンサルタントに委託してPFI導入能性調査を実施、同ワーキングで取りまとめる計画素案を基に、民間事業者の参入意向を調査するとともに、PFIを導入した場合と県が直接実施した場合のコスト、サービス面を比較するようです。
 PFIとは、公共施設等の設計、建設、維持管理及び運営等を行う際に、民間の資金や経営能力を活用して行う手法のことであります。PFIの効果としては、経営上のノウハウや技術的能力を持った民間事業者が設計から運営までの事業を一体的に行うことで、全体的なコストの削減を図り、さらには質の高い公共サービスの提供が期待されております。PFI方式の可能性調査の中では、様々な可能性が議論される事になると考えられますが、民間主導となれば、例えば映画館など採算のとれる施設機能の整備も予想されます。
 特に、本市では25万都市の中心街に映画館がないという全国的にも例がない状況が続き、車を持っていない人は、下田シネマタウンに映画を見に行けない状況です。構想策定において、2月に実施したパブリックコメントでも、シネマコンプレックススタイルの映画館併設の意見も提案されたと聞いています。そうなると、構想の変更も想定され、当初の構想実現が縣念されるところであります。これに対し、市ではどのように考えているのか、お伺いいたします。

★学校教育における政策評価の導入について
 最近、行政が行う事業に関して、無駄な投資を避けて予算を有効に使うために、様々な面から事業や政策を評価する努力がなされています。しかし、学校教育に関する各種事業の成果・効果とはいったい何を見ればよいのでしょうか?
 開かれた学校づくりにおいては、学校としてのビジョンを、保護者や地域に対して、どのような理念や方法で発信していくのか重要であると思います。
 これまで「教育目標」は、各学校が毎年定め、教育委員会に報告しているほか、学校要覧や「学校便り」などに示しています。しかし、目標は、「明るく元気な子」などの漠然とした表現が多く、「学校が何をしようとしているのか分かりづらい」のではないでしょうか。政策評価を導入すれば、例えば、ある学校が「深く考える子」という教育目標を掲げたとすると、その達成のために「図書室の本の貸し出し冊数を2倍にする」、このほか、特色ある教育活動の目標として、「四月から十月にかけて常に十種類以上の花が咲いているようにする」、進路指導では、「卒業時における進路の結果に対する満足度が5段階評価で4以上の生徒が90%以上となるようにする」などです。
 もちろん、数字で表せない成果が多いことは言うまでもありません。ともすれば抽象的なものが多かった学校の「教育目標」を、数字を使って具体化し、地域や保護者などに理解を深めてもらうことは、開かれた学校づくりの上でも、数値目標は学校の活動内容を説明するきっかけ作りにもなるのではないでしようか。
 今後、教育改革が進み、学校教育の評価は、従来の「学区制」による学校間の競争がまったくない仕組みが、「学校選択制」に移行する可能性もあります。この動きを支える基盤とし、教育立市実現を目指すためにも、本市において小中学校の教育理念の達成目標を数字で表す制度を導入する考えはないか、お伺いいたします。