VOL.5  プレイピア白浜が山野草の公園に

 北国に住む私たちにとって、春は待ち遠しい。しかし、今年の桜前線は、驚くほど早いようだ。さて今年の桜は私たちにどんな思いを残してくれるのだろう。
 わが街には、桜の名所が小規模ながら市内に分散している。桜と言えば花見。今や花見は酒盛りやカラオケで盛り場の様相を呈し喧騒と化す場所もあるが、もっと静けさの中で花を見て自然を愛でながら美しさを観賞し、植物の生命力に触れる場があってもよいのではなかろうか。座って花見をするのもよいが、桜の木を見ながら散策するのも大切なことかもしれない。一人で、恋人と、ゆっくり散策

 4月20日から、山野草の宝庫として知られる八戸市鮫町の遊園地「プレイピア白浜」が山野草の公園に生まれ変わり、市民に無料で開放さている。所有者の株式会社「長寿」が敷地約105,600平方メートルを市に無償貸与し、市が八戸観光協会に管理を委託している。市では管理を八戸観光協会に委託するため、2002年度予算に500万円を計上している。
 プレイピア白浜は1948年にオープンし、景勝地の種差海岸に近い遊園地として、ピ−ク時には年間約21万人の観光客でにぎわったが、利用者の減少で98年秋にいったん閉鎖している。しかし、市民にも閉鎖を惜しむ声が高まり、2000年5月、鮫地区の住民の協力で20日間にわたり無料開放され、2001年4月からは2年半ぶりに「ワンワンパ−ク」を増やして、遊園地として復活を遂げた。所有者の株式会社「長寿」によると、同年10月までの約半年間の営業で約4万人の入場者があり、遊園地としては採算ラインに乗った。しかし、「12月の東北新幹線八戸駅開業を前に、県内外からの観光客や地元の人たちにとって、豊かな自然を満喫する憩いの場として、遊園地より市民に親しんでもらえる場所に」(同社)との考えから、今後の営業を取りやめ土地の無償貸与に協力することになったと言う。また、JR八戸線には同社が建設したプレイピア白浜駅が残されており、現在は使われていないが、新幹線開業に合わせた同線と沿線整備の一環として、同駅復活も望まれている。
『営業』
    4月20日から10月末まで
    10時から17時まで
    入園は無料

【主な園内樹木】
 桜−ソメイヨシノ  約550本
   緋寒桜        50本
   しだれ桜        5本
   八重桜      約310本
   その他        50本
       計    約1000本

 藤             30本
 アジサイ       1000株
 サツキ・ツツジ    3500本
 ドウタンツツジ  約1000本
 栗の木          50本
 キササギ(薬草)     1本


【主な山野草】
4月
 フクジュソウ
 イチリンソウ
 ニリンソウ
 カタクリ

5月
 ヒトリシズカ
 ウスバスミレ
 アツモリソウ
 エンレイソウ
 チゴユリ

6月
 フタリシズカ
 トキワイカリソウ
 タニワタリ
 トクサ
 コケリンドウ

7月
 キンポウゲ
 ナツトウダイ
 ニガナ
 ヒメザゼニソウ

8月
 オトギリソウ
 シュウロウソウ
 オトコエシ

9月 
 ヤブレガサ
 ネジバナ
その他にも貴重な山野草があるので、マナ−は守ってほしい。

 今後、三浦洋右支配人は、一度だけでなく何回も足を運んでもらう工夫や若い人が楽しめるように施設の整備も含めて考えなければならないだろう。そして、昆虫の生態も見せる場も作りたいと多くの夢を語っていた。
 私は、市に対して土地を無償で貸与しているので、こういう場合は固定資産税の減免も考えていかなくてはならないだろう。そして出来る事なら、故三浦清先生の夢であった、子ども美術館を含めた子どもミュージアムの建設、野鳥観察の場、種差海岸などに自然観察施設(海岸をフィールドとして岩や貝や海浜植物の観察など)を21世紀に向けて整備することが必要であろう。


ガバナンス通信D
 わが街の顔として誇れるものに「蕪島から種差までの海岸線」がある。なかでも種差海岸は、1937(昭和12)年に国の名勝地に選定され、1953(昭和28)年には県立自然公園の指定を受けている。蕪島から金浜地区まで約12キロ続く海岸線で、広さは約880ヘクタールである。
 種差海岸を語るうえで、元市長である故神田重雄の功績を忘れてはならない。神田市長は、八戸を全国的な観光地にするため「1、鮫浦の風光に就いて 2、海猫と蕪島に就いて 3、種差・深久保海岸一帯の景勝に就いて」というアンケート調査を各界の有名人に行なった。そして厳しい意見に強い感心をよせ、扇が浦といわれるほど美しい白銀の浜は港湾のため埋め立てられ、風光は破壊されてどうしようもないとしても、都市空間美を考えた場合、鮫角灯台以南の風光だけはそのまま残そうと1937(昭和12)年種差海岸を名勝地に指定を働きかけたいきさつがある。
 
 現在、春4月から秋11月まで、ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている蕪島から白浜海岸、さらに日本の白砂青松百選に選ばれている種差海岸にかけての海岸一体を、ボランティアが随時清掃している。
 4月7日の陸自八戸駐屯地から始まって、同月14日には海自八戸航空基地、5月には趣味の団体と福祉施設が、6月に入ると高校や郵便局、NTT支店、7月には生命保険会社や中学校、市内大手企業と続き、4カ月間で合わせて約1600人も繰り出しているという。さらに、このうち趣味の団体は11月まで毎月1回、福祉施設は10月まで毎週一回継続して清掃している。このほかにもいろんな団体やグループが、ごみ袋片手に浜辺を歩きながら、美しい景観を維持している。

3月定例会で初めて一般質問した。その質問の一つとして次のことも提言した。
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次に環境行政についてお伺いします。
12月の東北新幹線八戸駅開業を目前に控え、県外から多くの来訪者が予想されます。
日増しに春の足音が聞こえる中、ポイ捨てのごみが道路沿いに目立ち始めてきました。
来訪者が種差海岸のうみねこラインを車で走行中に、多くのごみの散乱を目にしたらどうでしょうか?すばらしい景観と思う気持ちは、一気にさめてしまうのではないでしょうか?
そのためには、市民はもとより、八戸市を訪れてくださる方々に「住んで良かった、住んでみたい、魅力あるまち八戸」を実感していただくためにも、環境美化にさらに積極的に取り組んでいかなければなりません。
当市においても、530運動を初め、種差海岸、新田川、浅水川などにおいても、多くの市民のご協力によって、ごみの清掃美化活動が積極的に行われてきています。これら市民によるボランティア活動をより進展させ、市民、企業、行政が一体となって、環境美化活動を強力に推進し、市民の八戸のまちづくりに対する参画意識の向上、そして行政と市民との新たなパートナーシップを構築するためにも、全国で予定も含めて69の自治体で導入されている、まち美化システムの「アダプト・プログラム」を実施する考えはないか、お伺いいたします。
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アダプト・プログラムとは
【世界に広がりつつあるアダプト・プログラム】
 アダプト・プログラムの原型は、米国のアダプト・ア・ハイウエイ・プログラムです。
 この市民が道路の一定区画を養子として散乱ごみの回収などを行う活動は、1985年ごろ、米国テキサス州交通局により始められました。
 以来、プログラムはアメリカ国内にとどまらず、カナダ、メキシコ、プエルトリコ、ニュージーランド、オーストラリアなどにも普及し、130万人もの人たちが参加しています。
 日本では、徳島県神山町や愛媛県今治市、香川県善通寺市などが、積極的に活動を行っています。
【新しいまちの美化システム】
 アダプト(ADOPT)とは、養子にすることです。
 道路や公園などの一定区画が、住民や企業によって愛情と責任を持って清掃美化されることから、「アダプト(養子縁組)」に例えられます。
 そこで、最近のボランティア意欲の高まりに応じ、意欲を持つ住民や企業にまちづくりに参加してもらい、美しい生活環境や快適な空間をつくる新しいシステムが、「アダプト・プログラム」です。
 このシステムは、住民や企業が行う参加型の公物管理の新しいシステムであり、全国の自治体が注目している。

八戸市では、このアダプト・プログラムの導入に向けて準備を進める方向ではあるが、市民一人ひとりがゴミをポイ捨てせずに、身近なゴミを拾う事も望まれる。