VOL.3  20年後の八戸の街

都市計画マスタープランとは 市が目指す将来都市像の実現に向けた、まちづくりの基本方針です。20年後の市の姿を見据え、市全体の将来像、地域の将来像、まちづくりの進め方などを定めます。
 八戸市都市計画マスタープランは平成13年度から15年度の3ヶ年かけて策定します。策定にあたっては、市民の皆さんがマスタープランづくりに参加して、一緒にまちづくりについて考えることが大切です。
平成13年10月15日〜25日にかけて、市内11箇所で「市民まちづくり懇談会」を開催しました。そこでは、市民の方々からまちづくりに対する積極的なご意見をいただきました。「市民まちづくり懇談会」はワークショップ方式で行い、参加してくれた市民の方にそれぞれ「地域の良い点」「地域の改善すべき点」「地域のまちづくりについての提案・希望」「八戸市全体の将来について」といった視点で意見を出していただきました。そこではたくさんの意見がありましたが、そのほんの一部が紹介されている。(八戸市のホ−ムぺ−ジに)

<城下・沼館・江陽・小中野地区>
 ★地域の良い点
 昔ながらの街が残っていて人情があふれている
 八戸市で唯一の映画館が残っている
 御前神社の前の雰囲気が良い
 ピアドゥ、ラピア以外にもスーパー等の商業施設があり、非常に便利 新井田川沿いに散策道が ある
 病院など、生活関連施設が身近に多い
 ★地域の改善すべき点
 工場からの悪臭・臨海部への影響
 水辺にアクセス出来るところが少ない
 湊大橋が非常に混む。大型車も多く、歩道も狭い
 本八戸駅は市の顔になっておらず、またバスとの乗り継ぎが不便
 小中野5丁目周辺は、車が入れないほど建物が密集して防災上危険地域の
 ★まちづくりについての提案
 希望計画的な鮭釣りにより釣りのメッカに
 自然保護活動とそのための雇用創出を組み合わせて展開
 新幹線開通時の本八戸駅の役割を検討
 小中野駅を交通拠点として整備
 第2魚市場のリニューアル
<中心市街地地区>
 ★地域の良い点
 中心市街地は、高齢者にとって役所、病院、商店等に近くて便利な町である
 公会堂やNHK、天聖寺で公開講座等の催しを開催するとたくさん人が集まる
 本八戸駅から中心街へつながる道路は、週末若い人が集まる
 新井田川沿いの桜並木の景観が散歩をするのに良い
 ★地域の改善すべき点
 雨が降ると吹上地区や売市7号公園の付近では浸水被害がある
 馬淵川には親水性があまりない
 長者通りは道が狭くて危ない。また、三社大祭の山車がスムーズに通れない
 本八戸駅から中心市街地への道路が不便
 駐車場がなく、いつも渋滞しているので、中心街ではほとんど買い物をしない
 中心商店街では、空き店舗の連鎖
 ★地域のまちづくりについての提案・希望
 壁面後退などの規制をかけたほうがよい
 オープンスペース等を活用した桟敷を増やしたり山車が広げられるようにして、三社大祭の見  せ方を考えるべき
 歩行者空間を面的にネットワークしていくことが必要
 本八戸駅から中心街へ行く道路を楽しく
 町の歴史を案内する案内板があるとよい
 八戸市民病院やその他の病院へ行く循環バスがあったほうが良い
<鮫・南浜地区>
 ★地域の良い点
 八戸市の自然的観光資源がすべて集まっている。種差海岸や蕪島
 星空がきれい
 高台のあたりから港湾を見る夜景が非常に美しい
 調整区域の農地は、五戸の農家に委託して維持している
 地域の改善すべき点
 観光資源があっても休んだり、回遊したりする施設がない
 自然的観光資源がうまく活用されていない
 鮫地区は坂の街であり、狭い道や急カーブの標識等が非常に多く、危険である
 市街地の中が狭く、災害時に消防車が通れない道がある市場が暗いイメージ
 ★地域のまちづくりについての提案・希望
 まずは市内の人々が毎週訪れるような観光地とし、その後徐々に広がっていけばいい
 坂道をうまく活用し、長崎のような街づくりをしたらどうか
 坂と夜景をうまく活用して、エキゾチックな街をつくったらどうか
 坂の上まで、市街化区域を広げて欲しい
 調整区域では農園付き住宅等、地域環境に融合した新たな住宅を整備したらどうか


手考足思−豪さんの雑感
今、イタリヤのボロ−ニャを初め、金沢、京都などの創造都市に注目が集められている。
立命館大学政策科学部教授の佐々木雅幸氏は、創造都市への挑戦(岩波書店)という著書で創造都市の現代的条件を6つ挙げている。
@ 芸術家や科学者が自由な創造活動を展開するのみならず、労働者や職人が自己の能力を発揮して柔軟な生産を展開することによって、グロ−バル・リストラの荒波に抵抗しうる自己革新能力に富んだ都市経済システムオ備えた都市である。
A 都市の科学と芸術の創造性を支える大学・専門学校・研究機関や劇場・図書館などの文化施設が整備され、また、中小企業・職人企業の権利を擁護し、新規創業を容易にし、創造的仕事を支援する各種協同組合や協会など非営利部門が充実して、「創造の場」に富んだ都市である。
B 産業発展が都市住民の「生活の質」を改善し、充実した社会サ−ビスを提供することによって、環境、福祉医療、芸術などの領域での新しい産業の創造と発展に刺激を与えるような産業活力と生活文化、すなわち生産と消費のバランスのとれた発展をしている都市である。
C 生産と消費が展開される空間を規定する計画権限を持ち、都市環境が保全され、都市住民の創造力と感性を高める都市景観の美しさを備えた都市である。
D 都市住民の多様で創造的な活動を保障する、行政に対する住民参加のシステム、つまり、狭域自治と、地域の広域的環境管理を担当する広域行政システムを備えた都市である。
E 創造的自治体行政を支える財政自主権と政策形成能力の高い自治体職員を擁する都市である。